SNSによる売上拡大の方法、商品購入につながる流れです。
大分類 | 小分類 | 目的 | 効果 | 作成手順 |
---|---|---|---|---|
SNSアカウント運用 | 公式アカウントで継続情報発信 | 認知度向上、ファン育成 | ブランド愛着向上、売上増加 | 目的設定→SNS選定→コンテンツ作成→投稿→交流→PDCA |
ユーザー参加型コンテンツ・キャンペーン | フォロワー増加、拡散 | 新規顧客獲得、UGC増加 | 目的設定→企画設計→告知→実施→フォローアップ | |
SNS広告・インフルエンサー | ターゲティング広告 | 新規顧客獲得、認知拡大 | 効率的リーチ、即時反応 | 目的設定→クリエイティブ制作→配信設定→効果測定 |
インフルエンサーマーケティング | 信頼性向上、新規獲得 | 拡散力強化、購買促進 | インフル選定→依頼→投稿→効果測定 | |
リスト獲得・顧客育成 | メルマガ・LINE登録促進 | 見込み客獲得、育成 | 成約率向上、リピート促進 | 案内設置→特典用意→配信→改善 |
ショップカード・ポイント活用 | リピーター育成 | 再来店促進、売上安定 | 設計→設定→告知→分析 |
商品購入につながる流れ
- 公式アカウント運用から購入までの流れ
日々の投稿で商品やブランドへの興味を育て、投稿やプロフィールに購入ページやLINE公式アカウントの登録リンクを必ず設置。興味が高まったユーザーはリンク先で詳細を確認し、LINEやメルマガ登録を経て限定情報や割引を受け取り購入に至る。 - ユーザー参加型キャンペーンからの購入誘導
キャンペーン参加者に特典や割引クーポンを配布し、SNS投稿やキャンペーンLPからECサイトへ誘導。割引を利用した購入を促し、購入後はレビュー投稿を促進してUGCを増やし、さらなる拡散と次回購入につなげる。 - SNS広告の購入導線設計
広告には必ず「購入はこちら」などの明確なCTA(行動喚起)ボタンやリンクを設置し、LPで商品の詳細説明と購入ボタンを用意。広告から購入までの離脱を防ぎ、効率的に成約を獲得。 - インフルエンサー投稿からの購入誘導
インフルエンサーが商品の使用感やレビューを投稿し、投稿に購入ページリンクや割引コードを添付。信頼感が高い情報源からの紹介で購入意欲が高まり、直接購入ページへ誘導される。 - リスト獲得後のナーチャリングから購入へ
SNSでメルマガやLINE登録を促し、登録者に限定情報やクーポンを配信。これにより見込み客の購買意欲を高め、配信内の購入リンクから成約へつなげる。 - ショップカード・ポイント活用でリピート購入促進
ポイント達成のリマインド配信で再来店・再購入を促し、顧客のロイヤルティを高めて安定的な売上増加を実現。
このように、各SNS施策は「認知→興味→検討→購入」という消費者心理の流れに沿った導線設計が重要です。SNS投稿や広告、キャンペーン、インフルエンサー施策で興味を引きつけ、明確な購入導線(リンク・クーポン・LP)を用意してスムーズに購入ページへ誘導することが売上拡大のポイントとなります。
中小企業が限られた人員・予算でSNSを活用方法BEST3は以下のとおりです。
中小企業が限られた人員・予算でSNSを活用方法【BEST3】
BEST1. 公式SNSアカウントでの継続的な情報発信
理由
- 低コストで自社の強みや商品・サービスの魅力を直接伝えられる
- 継続的な投稿によりブランド認知を高め、ファン化を促進できる
- 双方向コミュニケーションで顧客との信頼関係を築きやすい
ポイント
- 自社の強みや商品の使い方、スタッフの声など「共感を生むストーリー性」を持たせる
- 動画や写真を活用し視覚的に訴求
- 週3回程度の継続投稿で接触頻度を高める
効果
- 認知度アップとファンの増加により、自然な購入や来店につながる
- フォロワーが増えることで広告費をかけずに拡散力が強化される
具体例
- 福井県の老舗和菓子店「松岡製菓」:職人の技を動画で発信し、広告費ゼロで8ヶ月でフォロワー15,000人、売上154%増
- 株式会社山本工務店:Instagramで施工実績や暮らしの提案を投稿し、無料相談会への誘導に成功
BEST2. メルマガ・LINE公式アカウントを活用したリスト獲得と育成
理由
- SNSで興味を持ったユーザーをメルマガやLINEに誘導し、直接的な販促チャネルを確保できる
- 限定クーポンやキャンペーン情報を配信しやすく、成約率が高い
- リピート促進にも効果的で、安定的な売上基盤を作れる
ポイント
- SNS投稿やプロフィールに登録誘導リンクやQRコードを設置
- 登録特典(割引クーポン、限定情報)を用意し登録動機を付与
- 定期的に有益な情報やセール案内を配信し、顧客との接点を維持
効果
- 見込み客リストが増え、成約率の高い販促が可能に
- リピート購入や来店促進で売上の安定化・拡大を実現
具体例
- 長沼精肉店:LINE公式アカウントで週1回配信し、1回あたり20万円の売上達成
- コロッケ倶楽部:LINEクーポン配信で来店数160%増加
BEST3. ターゲティング広告の活用(SNS広告)
理由
- 少ない予算でもターゲットを絞って効率的に新規顧客へリーチ可能
- 即効性があり、キャンペーンや新商品告知に効果的
- 広告の効果測定がしやすく、PDCAを回して改善できる
ポイント
- 年齢・性別・地域・興味関心でターゲティング設定を細かく行う
- 画像や動画で視覚的に訴求し、広告内に購入ページや問い合わせへのリンクを設置
- 効果を見ながら広告内容やターゲットを調整
効果
- 新規顧客獲得が加速し、短期間で売上増加が期待できる
- 広告費用対効果が高く、無駄なコストを抑えられる
具体例
- パナソニック:LINE広告でイベント集客を目標の2倍以上達成
- ローソン:Facebook広告でクーポン配布、広告回収率7.3倍を実現
まとめ
順位 | 方法 | 理由 | 期待できる効果 | 具体例 |
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1位 | 公式SNSアカウントでの継続発信 | 低コストでブランド認知とファン育成が可能 | 売上増加、顧客ロイヤルティ向上 | 松岡製菓、山本工務店 |
2位 | メルマガ・LINE登録によるリスト獲得・育成 | 直接販促チャネルを持てるため成約率が高い | 安定的な売上基盤構築 | 長沼精肉店、コロッケ倶楽部 |
3位 | ターゲティング広告の活用 | 少額予算で効率的に新規顧客獲得が可能 | 即効性ある売上拡大 | パナソニック、ローソン |
中小企業は人手や予算が限られるため、多くのSNS施策を同時に行うのは困難です。上記の3つは、
- 費用対効果が高い
- 実践が比較的容易
- 売上に直結しやすい
という点で特におすすめです。まずは公式アカウントでの発信を軸に、メルマガ・LINEでリストを育成し、必要に応じてSNS広告で新規顧客を効率的に獲得する流れを作ることが中小企業のSNS活用成功のカギとなります。
以下、「LINE登録を顧客にしてもらう仕組み」です。
「LINE登録を顧客にしてもらう仕組み」を作る流れと詳細な手順
1. LINE公式アカウントの開設と初期設定
手順
- LINE Business ID登録
個人のLINEアカウントかメールアドレスで登録し、ビジネスIDを取得する(電話番号によるSMS認証が必要)6。 - LINE公式アカウント作成
アカウント名(店舗名や企業名)、メールアドレス、業種など基本情報を入力16。 - プロフィール設定
プロフィール画像(ロゴや店舗写真)、紹介文、営業時間、所在地などを充実させる16。 - あいさつメッセージ設定
友だち追加時に自動送信されるメッセージを作成。特典案内や次のアクション(クーポン利用、Webサイト誘導など)を含める16。 - リッチメニュー設定
トーク画面下部に表示されるメニューに、購入ページやクーポンページへのリンクを設置16。
2. 顧客にLINE公式アカウントを知ってもらう(認知拡大)
方法例
- QRコードの設置
店頭ポスター、チラシ、POPにQRコードを大きくわかりやすく掲載し、スマホで簡単に読み取れるようにする24。 - URLリンクの活用
メールマガジン、SNS投稿、Webサイトやブログに友だち追加用URLを設置し、タップで簡単に登録できるようにする2。 - 友だち追加ボタンの設置
WebサイトやブログにLINE公式アカウントの「友だち追加ボタン」を設置し、クリックで登録できるようにする2。 - ID検索案内
ID検索を利用する場合は、登録手順をわかりやすく案内し、顧客の手間を減らす4。
3. 顧客に「登録したい」と思ってもらう仕組み作り
具体策
- 魅力的な特典を用意する
友だち登録で使えるウェルカムクーポン(例:飲食店ならデザート無料、小売店なら割引クーポン)や限定情報、新商品の先行案内など。 - 特典をわかりやすく告知
QRコードやURLの近くに「登録で○○プレゼント!」など特典内容を明示し、登録の動機付けを強化3。 - 店頭スタッフの案内
直接来店客に「LINE登録でお得なクーポンがもらえます」と声掛けし、登録を促す。 - SNSやメールでの告知
既存顧客やフォロワーに対して、LINE登録のメリットを繰り返し伝える。
4. 実際にスムーズに登録してもらう導線設計
ポイント
- QRコードやURLはすぐにアクセスできる場所に配置
店頭やチラシ、SNS投稿の目立つところに設置し、スマホでワンタップ・ワンクリックで登録できるようにする。 - 登録手順を簡潔に案内
「QRコードを読み取って、『追加』をタップするだけ!」など、わかりやすい説明を添える。 - 友だち追加後のあいさつメッセージで次の行動を促す
登録直後にクーポンの使い方やキャンペーン参加方法を案内し、登録者の行動を促進する。
5. 登録後のフォローアップで顧客化・リピート促進
活用例
- ステップ配信の設定
友だち追加から数日後に商品案内や割引クーポンを自動配信し、購買意欲を高める。 - チャット機能の活用
問い合わせ対応や予約受付など、1対1のコミュニケーションで顧客満足度を向上。 - 定期的なメッセージ配信
新商品情報やセール案内を定期的に配信し、来店・購入を促す。
まとめ:LINE登録を顧客にしてもらう仕組み作成の流れ
ステップ | 具体的内容 | ポイント・注意点 |
---|---|---|
1. アカウント作成・初期設定 | Business ID登録、アカウント作成、プロフィール・あいさつメッセージ・リッチメニュー設定 | 魅力的なあいさつメッセージと使いやすいリッチメニューを作成 |
2. 認知拡大 | QRコード・URL・友だち追加ボタン設置、ID検索案内、店頭・SNSで告知 | 顧客がすぐに登録できる導線を複数用意 |
3. 登録動機付け | ウェルカムクーポンや限定特典の提供、わかりやすい特典告知、スタッフ案内 | 特典は顧客にとって魅力的かつ継続可能な内容にする |
4. 登録導線整備 | QRコードやURLの目立つ配置、簡単な登録手順の案内、登録後のあいさつメッセージで次の行動促進 | 手間なく登録できる環境を整えることが重要 |
5. フォローアップ | ステップ配信、チャット対応、定期メッセージで購買促進・リピート促進 | 登録直後のタイミングを逃さず効果的にアプローチ |
この流れを踏まえ、特に「特典の設計」と「登録しやすい導線の整備」に注力することで、顧客のLINE登録率を高め、販促や集客につなげることが可能です。