LINE公式アカウント 機能・設定・業種別タグ活用 一覧表
| 項目 | 詳細内容 / 設定方法 | 中小企業のための活用ポイント・注意点 | タグ付けの具体例(タイミング / 使い道) |
| リッチメニュー | 1. ログイン後「トークルーム管理」へ 2. 作成ボタンからテンプレート選択 3. 画像アップしてタップ時の動作を設定 | 予約サイトのURLを貼るだけで導入可能。 専門知識がなくても当日中に設定できます。 | 【飲食店】本日の空席確認、予約する 【介護福祉】本日の様子、見学予約 【工務店】見学会予約、施工事例を見る |
| ステップ配信 | 1. 「ステップ配信を作成」をクリック 2. 開始条件(友だち追加等)を選択 3. 何日後に送るかを設定して開始 | 開始条件は限定的。施術日や購入日を起点にした自動リマインドは標準機能だけでは組みにくく、外部ツールの導入が現実的です。 | 【飲食店】友だち追加時に人気メニュー送信 【工務店】友だち追加起点の長期フォロー |
| タグ機能 (チャットタグ) | 1. チャット設定からタグを新規作成 2. 20文字以内、1人につき最大10個まで 3. チャット一覧のプロフィールから選択 | 自動タグはメンバーシップ限定のため、基本は会計時・施術後にスタッフが手動でタグを押す運用になります。 | 飲食店 ・来店済み(会計時 / お礼配信) ・宴会利用(予約時 / 忘年会案内) エステ ・乾燥肌(面談時 / 肌質別の情報) ・初回体験(来店時 / 次回案内) |
| セグメント配信 | 1. 「メッセージ配信」から新規作成 2. 配信先で「絞り込み」を選択 3. タグを条件として指定して配信 | 作成済みのタグは最大10個まで組み合わせ可能。後で配信に使えるタグだけを作るのが形骸化を防ぐコツです。 | 【飲食店】特定メニュー注文者へ新情報 【エステ】VIP客へ新メニュー先行案内 【工務店】タグを活用し年1回手動運用 |
| ショップカード | 1. 「ショップカード」メニューを開く 2. 必要スタンプ数や特典を設定 3. デザインを選んで公開 | 特典は割引以外にも「次回優先案内」や「限定メニュー引換」など工夫が可能です。 | 【飲食店】ポイントカードのデジタル化 |
| 1:1トーク +自動応答 | 1. 応答設定を「Bot(自動応答)」にする 2. キーワード応答に返信内容を登録 3. 個別相談は1:1トークで直接返信 | 介護や工務店など、長期的な信頼構築や業務負荷軽減に大きな効果を発揮します。 | 【エステ】予約前日のリマインド送信 【介護福祉】個別写真送付(一斉配信は避ける) / 「空き状況」への自動回答 |
LINE公式アカウント本体の料金プラン(2026年時点)
料金はメッセージ配信数によって決まる仕組みで、機能自体はどのプランでも同じです。友だち数の上限もありません。
| プラン名 | 月額料金 | 無料配信通数 | 超過時 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通/月 | 送信不可(翌月まで待つ) |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通/月 | 送信不可(追加購入不可) |
まずは無料プランで開始し、「1:1トーク」(通数消費ゼロ)を中心に、一斉配信は月1〜2回に絞って様子を見る タグ運用を始めた時点で確実に上限を超えるため、その段階でライトプラン(5,000円)に切り替えるのが最も無理のない流れです
タグ設計の基本の型(まずここを押さえる)
「属性」×「行動」×「購入・利用フェーズ」の3軸でタグを設計すると、後で組み合わせて使いやすくなります。
- 属性タグ:性別、年代、来店エリアなど”その人自体”の情報
- 行動タグ:何をした/何に興味を示したか
- フェーズタグ:新規/リピーター/休眠など、関係性の段階
このうち中小企業の現場で一番効果が出やすいのは「フェーズタグ」です。 新規客と常連客に同じ内容を送っても響かないため、まずはここから始めるのがおすすめです。
全体像(6つの機能)
| 機能名 | できること |
|---|---|
| リッチメニュー | 画面下部の固定メニュー(予約・問い合わせ導線) |
| ステップ配信 | 友だち追加後、決まったタイミングで自動配信 |
| タグ機能(チャットタグ) | 顧客に目印をつけて分類・絞り込み配信 |
| セグメント配信(絞り込み配信) | タグや属性をもとに配信対象を絞る |
| ショップカード | ポイントカードのデジタル化 |
| 1:1トーク+自動応答 | 個別チャット・よくある質問への自動返信 |
各機能の設定方法(素人向け・手順ベース)
① リッチメニューの設定方法
- パソコンで「LINE Official Account Manager」にログイン
- 左メニューから「ホーム」→「トークルーム管理」→「リッチメニュー」を開く
- 「作成」ボタンをクリック
- テンプレート(分割の型)を選ぶ→画像をアップロード(管理画面内の簡易作成機能でも可)
- 各エリアをクリックし、タップ時の動作(URLを開く/クーポン表示/テキスト送信など)を設定
- 「公開」ボタンを押して完了
ポイント:予約サイトのURLを貼るだけで導入できるため、専門知識がなくても当日中に設定できます。
② ステップ配信の設定方法
- 管理画面の「ステップ配信」メニューを開く
- 「ステップ配信を作成」をクリック
- 開始条件を選択:「友だち追加」または「オーディエンス」
- メッセージを複数用意し、それぞれ「何日後に送るか」を設定
- 内容を確認して配信開始
⚠️限界:開始条件は「友だち追加」「オーディエンス」の2種類のみ。個人ごとの施術日・購入日を起点にした自動リマインドは標準機能だけでは組みにくく、外部ツール(Liny・L Message等)の導入が現実的です。
③ タグ機能(チャットタグ)の設定方法
- 「チャット」画面を開き、右上の設定→「チャット設定」→「タグ」を選択
- 「+」ボタンでタグを新規作成(20文字以内、1人につき最大10個まで)
- タグを付けたい顧客をチャット一覧から選択し、プロフィール画面で作成したタグを選んで保存
⚠️補足:自動タグは現状メンバーシップ加入者限定のため、基本は会計時・施術後にスタッフが手動でタグを押す運用になります。
④ セグメント配信(絞り込み配信)の設定方法
- 管理画面の「メッセージ配信」から新規作成
- 配信先の設定で「絞り込み」を選択
- 作成済みのタグを条件として指定(組み合わせ可、最大10個まで)
- 対象人数を確認し、内容を作成して配信
⑤ ショップカードの設定方法
- 管理画面の「ショップカード」メニューを開く
- 必要スタンプ数、特典内容を設定(割引以外にしたい場合は「次回優先案内」「限定メニュー引換」など)
- デザインを選び、公開
⑥ 1:1トーク+自動応答の設定方法
- 「応答設定」メニューで応答モードを「Bot(自動応答)」に切り替え
- 「キーワード応答」機能で、「営業時間」「料金」などへの自動返信を登録
- 該当しない個別相談は担当者が1:1トークで直接返信
業種別の活用例+タグ付け具体例
1. 飲食店:機会損失防止とリピート化
機能活用
- リッチメニューに「本日の空席確認」「予約する」を設置
- ステップ配信で友だち追加時に「人気メニューランキング」を自動送信
- 一斉配信で天候に応じ「今日は冷えるので鍋始めました」を配信(11時/17時が反応率高い)
タグ付けの具体例
| タグ名 | 付けるタイミング | 使い道 |
|---|---|---|
| 来店済み | 会計時に手動付与 | 来店後のお礼配信の絞り込み |
| 〇〇メニュー注文済み | 会計時 | 「あの料理が好きな人」限定で新メニュー案内 |
| 宴会利用 | 宴会予約時 | 忘年会シーズンに宴会プラン案内を絞り込み配信 |
| 休眠(3ヶ月来店なし) | 月次で手動チェック | 「最近来店がない人」だけに再訪促進メッセージ |
2. エステ・美容室:顧客管理と再来店促進
機能活用
- タグ機能で施術内容・肌質を記録
- 来店周期リマインドは標準機能だけでは自動化しづらく、手動でオーディエンスリストを作成して絞り込み配信が現実的
- 1:1トークで予約前日にリマインド送信
タグ付けの具体例
| タグ名 | 付けるタイミング | 使い道 |
|---|---|---|
| 乾燥肌/敏感肌 | カウンセリング時 | 肌質別のお手入れ情報を絞り込み配信 |
| フェイシャル済み/脱毛済み | 施術後 | 施術メニューごとのフォロー情報配信 |
| 初回体験 | 初回来店時 | 「初回客専用」の次回案内(本コース説明など) |
| VIP(月1回以上来店) | 来店頻度に応じて手動判定 | 新メニューの先行案内対象 |
3. 美容院:予約管理と担当指名の強化
機能活用
- リッチメニューをスタイリストごとに分岐させ、指名予約への導線
- 1:1トークでスタイル写真を送付
- タグ機能でパーマ・カラーなど施術種別を記録
タグ付けの具体例
| タグ名 | 付けるタイミング | 使い道 |
|---|---|---|
| 田中指名/佐藤指名 | 予約・来店時 | 担当者の空き状況案内を絞り込み配信 |
| カラー利用/パーマ利用 | 会計時 | 「カラー剤の新色情報」など施術別の案内 |
| 縮毛矯正済み | 施術後 | 半年後の再施術タイミングでの絞り込み配信対象に |
4. 介護・福祉サービス:家族との情報共有窓口
機能活用
- リッチメニューに「本日の様子」「見学予約」「相談する」を配置
- 1:1トークで日々の様子の写真を個別送付(一斉配信での写真送付は避ける)
- キーワード応答で「空き状況は?」等に自動回答
タグ付けの具体例
| タグ名 | 付けるタイミング | 使い道 |
|---|---|---|
| ご家族(本人区分) | 友だち追加時にヒアリング | 本人向けと家族向けでメッセージ内容を分ける |
| 見学予定/見学済み | 問い合わせ時 | 見学後のフォロー配信対象の絞り込み |
| 利用検討中 | 相談時 | 空き状況が出た際に優先案内 |
5. 工務店・リフォーム業:長期的な関係構築ツール
機能活用
- リッチメニューに「見学会予約」「相談する」「施工事例を見る」を配置
- ステップ配信は「友だち追加」起点で使い、長期フォローはタグ+絞り込み配信で年1回手動運用
- 一斉配信で台風・大雨後に「点検が必要な箇所」を配信
タグ付けの具体例
| タグ名 | 付けるタイミング | 使い道 |
|---|---|---|
| 新築引き渡し済み(年) | 引き渡し時に年度で付与 | 築年数に応じたメンテナンス案内の絞り込み |
| 外壁塗装検討 | 見学会・相談時 | 外壁塗装の事例・キャンペーン情報を絞り込み配信 |
| リフォーム施主 | リフォーム契約時 | 新築とは別の情報(部分改修事例など)を配信 |
機能×業種 対応表
| 業種 | 主に使う機能 | 目的 |
|---|---|---|
| 飲食店 | リッチメニュー・ステップ配信・一斉配信 | 機会損失防止 |
| エステ | タグ・絞り込み配信・1:1トーク | ノーショー削減 |
| 美容室 | リッチメニュー・タグ・1:1トーク | 指名率・満足度向上 |
| 介護福祉 | リッチメニュー・1:1トーク・キーワード応答 | 信頼構築・業務負荷軽減 |
| 工務店 | ステップ配信・タグ・一斉配信 | 数年後の受注創出 |
まとめ:タグ付けで最も大事なのは、「後で配信に使えるタグだけを作る」ことです。「なんとなく分類したい」で作ったタグは運用が続かず形骸化しやすいので、まず1〜2個(例:飲食店なら「来店済み」、工務店なら「築年数」)から始めて、実際に絞り込み配信で使ってみることをお勧めします。
(参考)自動車整備業でのLINE活用方法
自動車整備業は「車検・点検の周期が明確」「一度契約すると長期間の付き合いになる」という点で、実は非常にLINEと相性が良い業種です。既存の5業種と同じ枠組みで整理します。
業種特有のポイント
整備業は「忘れた頃にやってくる車検・点検」をいかに思い出させるかが最大のテーマです。工務店と似た「周期管理型」ですが、法定点検という”待ったなし”の期限がある点が大きな特徴です。
機能活用
- リッチメニューに「車検予約」「見積り依頼」「故障相談」「代車依頼」のボタンを設置
- タグ機能で車種・車検満了月・利用サービス(車検/オイル交換/板金)を記録
- 1:1トークで見積り時に写真(故障箇所・凹み等)をやり取りし、非対面での初期診断に活用
- セグメント配信で車検満了月が近いタグの顧客だけに絞って案内(標準機能では自動リマインドは組みにくく、手動でのオーディエンス作成が現実的な運用)
- キーワード応答で「営業時間」「代車の有無」など定型質問に自動回答
タグ付けの具体例
| タグ名 | 付けるタイミング | 使い道 |
|---|---|---|
| 車検満了月(例:2027年3月) | 入庫・車検時に手動付与 | 満了3ヶ月前に絞り込み配信で案内(整備業で最も効果が出やすい運用) |
| オイル交換済み(実施月) | 作業完了時 | 次回交換目安(半年後等)での絞り込み配信対象に |
| 車種(軽自動車/普通車/輸入車) | 初回登録時 | 車種別のキャンペーン・部品情報の出し分け |
| 板金・事故修理歴あり | 修理完了時 | 保険更新時期の相談案内 |
| 代車利用者 | 貸出時 | 代車返却リマインドや、次回利用時の優先案内 |
特に効果的なのは「車検満了月タグ」です。 これは他業種にはない整備業特有の強みで、法定点検という”絶対に必要になるタイミング”が事前に分かっているため、絞り込み配信の的中率が非常に高くなります。
割引に頼らない訴求の工夫
- 車検案内は「〇%OFF」ではなく、「今予約すると希望日を確保しやすい」という”早期予約の利便性”を訴求軸にする
- 点検時に見つかった消耗部品の状態を写真付きで送付し、次回提案の材料にする(押し売り感を減らし、納得感を高める)
- 代車の空き状況をリッチメニューで確認できるようにし、”忙しくて後回しにする”という機会損失を防ぐ
費用面の目安
車検満了月タグでの絞り込み配信が中心になるため、一斉配信を多用しない運用であれば、無料〜ライトプラン(月5,000円)で十分まかなえるケースが多いです。ただし、個人ごとの車検満了日を起点にした自動リマインドを完全自動化したい場合は、前回お伝えした通り外部ツール(L Message等)の検討が必要になります。
まとめ:整備業でのLINE活用の核心は、「車検満了月タグ」を軸にした周期管理です。これさえ運用に組み込めば、割引をしなくても“忘れられて他社に流れる”という最大の機会損失を防げます。
タグ運用を始める際、まずは「車検満了月」だけからスタートし、慣れてきたら車種やオイル交換タグを追加していく順番をお勧めします。具体的な配信文面のサンプルもご用意しましょうか。

