ランディングページ(LP)~自社の強みを自分の言葉で、最適な順番で伝える~

広告費を無駄にせず、24時間365日働く「営業ツール」としてランディングページ(LP)を導入するための方法です。WordpressのテーマSWELLというツールを使った例です。

項目ホームページ (総合案内)今すぐ客向けLP後から客向けLP
役割会社全体の総合案内即決・成約の獲得信頼構築・教育
ターゲット層既存客・求職者・取引先市場の約10%(即解決したい)市場の約60%(検討中・情報収集)
検索キーワード例社名、サービス名「即日 業者」「〇〇 費用」「〇〇 出し方」「〇〇 相場」
主なコンテンツ会社概要、ブログ、採用実績、キャンペーン、限定特典解決策の解説、事例、ノウハウ
メリット信頼性の担保成約までのスピードが速い競合が少なく、広告費が安い

1. 中小企業におけるLPの役割と重要性

多くの経営者が「ホームページがあるから十分だ」と考えがちですが、ホームページとLPは役割が根本的に異なります。

  • ホームページ(総合案内所)会社概要、ブログ、採用情報など情報が多岐にわたり、読者が迷いやすい
  • LP(接客カウンター)1つの商品・サービスを売るためだけに存在し、出口は「問い合わせ」のみ

中小企業こそ、特定の強みに特化したLPを持つことで、大手企業との差別化を図ることができます。


2. 成果を出すための「売れる構成」5ステップ

SWELLを使って作成する際、以下の順番でブロックを配置してください。

① ファーストビュー(直感で伝える)

読み手は3秒でそのページを閉じるか判断します。

  • メインコピーターゲットの悩みを一言で解決する言葉。
  • サブコピー実績などを補足(例:創業30年、顧客満足度98%)
  • 行動を促す目立つ色の申し込みボタンを設置

② 共感と問題提起(「私のことだ」と思わせる)

「こんなお悩みありませんか?」と問いかけます。

  • 現状のニーズや不満を言語化する。
  • 「放置するとどうなるか」というリスクに軽く触れる。

③ 解決策の提示(なぜ自社なのか)

自社の商品・サービスがどのように悩みを解決するかを説明します。

  • 独自技術やサービスの仕組み。
  • 他社との違い

④ 信頼の獲得(証拠を見せる)

経営者が一番力を入れるべきセクションです。

  • お客様の声写真や実名があると信頼性が飛躍的に高まります。
  • 実績数値導入社数、継続率、改善率など。
  • メディア・表彰履歴公的な評価があれば必ず記載

⑤ クロージング(不安を取り除く)

最後に背中を押します。

  • FAQ(よくある質問)価格や期間、保証など、最後の一歩を躊躇させる疑問を潰します
  • 最終ボタン入力項目は最小限(名前、メール、電話番号のみ)にします。

3. 【具体的事例】B2B向け製造業とB2C向けサービス業

SWELLの機能を活用した2つの事例を比較します。

項目事例A:金属加工会社の試作相談事例B:住宅リフォームの無料見積
ターゲット設計担当者・購買担当者築20年以上の戸建てに住む50代
メインコピー「図面1枚で最短3日納品。特殊素材の切削も対応。」「補助金でお得に断熱。冬の寒さをガマンしない家へ。」
SWELL活用機能ステップブロックで納品フローを可視化比較表ブロックで大手ハウスメーカーとの価格差を表示
信頼の証拠過去10年の加工実績一覧(PDF配布)施工後の笑顔の家族写真と手書きのアンケート
ゴールの設定試作の概算見積依頼(資料添付機能付)現地調査・無料診断の申し込み

4. SWELLでLPを自作する際の実践テクニック

制作会社に外注すると30万〜100万円かかるLPも、SWELLなら以下の機能を使いこなすだけで、経営者自身や事務スタッフが社内で内製できます。

フルワイドブロックで「世界観」を作る

LPは視覚的な区切りが重要です。セクションごとに背景色を「白」と「薄いグレー」に交互に変えるだけで、スマホでの読みやすさが格段に上がります。

キャッチコピーは「ベネフィット」で書く

経営者がやりがちな失敗は「機能(スペック)」を語ることです。

  • ×ダメな例:「高密度ウレタンを使用した断熱材」
  • 〇良い例:「冬の朝、布団から出るのが苦痛ではなくなる暖かさ」読み手が手に入れる「未来の幸せな姿」を言葉にしてください。

マイクロコピーにこだわる

ボタンの上の小さな文字を「マイクロコピー」と呼びます。

  • 「送信する」→「無料で相談してみる(1分で完了)」このように、心理的ハードルを下げる工夫をするだけで、成約率は数%変わります。

5. 運用と改善:作ってからが本番

LPは「出して終わり」ではありません。ワードプレスのメリットを活かし、改善を繰り返しましょう。

  1. アクセス解析の導入Google Analyticsなどで、どこで読者が離脱しているか確認する。
  2. 定期的な更新お客様の声が増えるたびに追記し、情報の鮮度を保つ。

6. 中小企業経営者がまず取り組むべきチェックリスト

明日から着手できるよう、タスクをまとめました。

  • [ ] ターゲット設定:既存客の中で最も喜んでくれた人を1人思い浮かべる。
  • [ ] 強みの棚卸し:競合他社が真似できない、自社だけの「選ばれる理由」を3つ書き出す。
  • [ ] 写真素材の収集:社長の顔写真、スタッフの働く姿、商品・サービスの現場。
  • [ ] SWELLでLP作成開始:「LP」メニューから「新規追加」し、まずは真っ白なページを作る。

まとめ

ワードプレス、特にSWELLという強力なツールが手元にあるなら、外注コストをかけずにLPを立ち上げることが可能です。中小企業経営者にとって、自社の強みを自分の言葉で、最適な順番で伝えるLPは、武器になります。

まずは1ページ、最小限の機能で「テスト版」を公開してみてください。市場の反応を見ながらブラッシュアップしていくことこそ、デジタルマーケティングにおける最短の成功ルートです。

SWELLで作成されたLPの実例URL

以下のページは、SWELLの標準的な機能を使いながら、洗練されたデザインに仕上げられています。

集客力を劇的に高めるための神ランディングページ(LP)の作り方について、動画の内容をもとに初心者の方でも理解できるよう詳しく解説します。

(参考)「後から客」向けのLP

集客において、ターゲットとなる顧客は大きく2つの層に分けられます。

  • 今すぐ客(市場の約10%):今すぐその商品やサービスが必要で、解決策を探している人
  • 後から客(市場の約60%):現時点ではまだ検討段階、または情報を収集している段階の人

多くのビジネスは「今すぐ客」だけを狙うため、広告費が高騰し、競合との激しい奪い合いになります。しかし、残りの60%を占める「後から客」に正しくアプローチできれば、ライバルが不在の状態で圧倒的な集客力を手にすることができます。

1. 「今すぐ客」用LPと「後から客」用LPの違い

ターゲットのニーズに合わせて、LPの目的や構成を変える必要があります。

項目今すぐ客用LP後から客用LP
検索動機今すぐ解決したい、依頼したい情報を知りたい、比較したい、自分でやりたい
代表的なキーワード「不用品回収 新宿」「即日 業者」「粗大ゴミ 出し方」「不用品回収 費用 相場」
LPの役割信頼性を示し、問い合わせを促す役立つ情報(価値)を提供し、信頼を構築する
主な内容実績、お客様の声、キャンペーン解決策の解説、具体的な事例、費用の抑え方
メリット成約までのスピードが速い競合が少なく、広告単価が非常に安い

2. Googleが評価する「本質的」な考え方

「後から客」を狙う施策は、Googleの理念とも一致します。

Googleは、検索ユーザーが求める答えに最短で到達できる世界を目指しています。ユーザーにとって本当に役立つ情報を記事(LP)として提供し続けることは、検索エンジンから「価値のあるサイト」だと評価されることに直結します。

この「コンテンツマーケティング」の考え方を取り入れることで、単なる集客ページではなく、長期間にわたって利益を生み出し続ける「資産」としてのWebサイトが構築できます。

3. 後から客を獲得するLP作成の5ステップ

具体的にどのように作成していくか、具体的な事例(ハウスクリーニング)を交えて解説します。

ステップ1:キーワードの選定

まずは「ラッコキーワード」などのツールを使い、ユーザーが検索しているキーワードを調べます。

例:「ハウスクリーニング 費用」など、検討段階の人が使う言葉を選びます。

ステップ2:ペルソナ(ターゲット像)の設定

そのキーワードで検索している人がどんな人か、深くイメージします。

例:新入社員が上司に言われて調べているのか、それとも知識のあるプロが再確認しているのか。最も基準が高い人(例:マナー講師など)を満足させる内容にすれば、全体をカバーできます。
プロを満足させるレベルで書きつつ、初心者にも分かるように「難しい言葉を丁寧に解説する」のが、最強のコンテンツ作成術です。

ターゲット内容のレベル読後の反応
新入社員「お疲れ様です」と書きましょう。「とりあえず形は分かった。」
中堅社員宛名の順序や件名の付け方を教えます。「ミスは防げそうだ。」
マナー講師(プロ)返信のタイミング、謙譲語と尊敬語の使い分けの根拠、相手の役職に応じたクッション言葉の選び方まで網羅。「これこそが完璧な作法だ。教え子にも勧めよう。」

ステップ3:ニーズの深掘り

表面的な悩みだけでなく、隠れた悩み(潜在ニーズ)も考えます。

  • 顕在ニーズ:費用の相場を知りたい。
  • 潜在ニーズ:どうすれば費用を安く抑えられるか知りたい。

ステップ4:記事構成(PREP法)の作成

読者が最後まで飽きずに読め、納得できる構成にします。

  • 主張(Point):まずは結論や伝えたいことを書く。
  • 理由(Reason):なぜそう言えるのか、根拠を示す。
  • 具体例(Example):実例やデータを提示する。
  • 主張(Point):最後にもう一度結論をまとめ、次の行動(問い合わせ等)へ導く。

ステップ5:タイトルの工夫

クリックされるタイトルには「数字」や「最新性」を入れます。

例:「2025年版!ハウスクリーニング費用を3割安くする5つの裏技」

4. 成功させるための重要ポイント

  • ニーズのズレをなくす
    ユーザーが「出し方」を知りたいのに「うちに任せて」という営業ばかりのページを見せると、すぐに離脱されます。まずは相手が欲しがっている情報を提供することに徹してください。
  • 資産化を目指す
    WordPressなどを使用し、自社のドメインに記事を蓄積していきます。記事が増えるほどドメインの力が強まり、広告に頼らなくても自然と人が集まるようになります。
  • 広告でのテスト
    完成したページには、少額の広告をかけて反応を確かめるのが効率的です。「後から客」向けのキーワードは競合が少ないため、1クリック数円〜数十円という低コストでテストが可能です。

まとめ

集客力を上げる鍵は、競合が無視している「後から客」に対し、圧倒的に分かりやすく役立つ情報を提供することです。

相手の悩みを代弁し、共感し、解決策を提示する。この「ニーズを合わせる」という基本を徹底するだけで、どんな業界でも選ばれる存在になることができます短期的な売上だけでなく、半年、1年先を見据えた「資産」作りとして、取り組みます。