人事原則(動画付き)

Notebookで作った動画です。

分類項目(施策・理論)内容・詳細対応する理論・要因社長の実践ポイント
人事の基本原則やる気の正体を知る従業員がやる気になる心理構造を理解し、施策に落とし込むハーズバーグ理論
マズローの5段階説
不満の解消やる気の引き出しを分けて考える
ハーズバーグ理論衛生要因給与・労働条件・人間関係・会社制度など
(無いと不満が出るが、あっても直接やる気にはならない)
ハーズバーグ(衛生)企業運営の土台として不満を無くす環境を整備する
動機づけ要因達成感・やりがい・成長の機会・責任・承認など
(満たされると強いやる気が生まれる)
ハーズバーグ(動機)努力や成果を認めて成長機会を与える仕組みを作る
マズローの欲求説生理的・安全の欲求食べたい、寝たい、安心して働きたいといった基本的欲求マズロー(生理・安全)給料の支払い雇用の安定就業規則の整備で満たす
社会的欲求組織や仲間の輪に入りたいという欲求マズロー(社会的)チーム制コミュニケーション促進で居場所を作る
承認欲求他者から認められたい、評価されたいという欲求マズロー(承認)表彰制度社内評価により意欲を高める
自己実現欲求自分の能力を発揮し、成長したいという欲求マズロー(自己実現)キャリアアップ各種スキル研修を提供する
具体的な人事施策土台づくりの施策給与テーブルの明確化
週1回の上司との1on1面談
衛生要因
生理・安全の欲求
制度の透明性を高め、人間関係の不満を予防する
やる気引き出し施策社長賞・月間MVP制度
ありがとうカード制度
動機づけ要因
承認・社会的欲求
日常的に感謝と承認を可視化して意欲を刺激する
成長促進の施策スキルアップ研修
自由参加プロジェクト制度
動機づけ要因
自己実現欲求
意欲ある社員に成長と挑戦の機会を提供する
人事の3つの鉄則実行の手順1. 衛生要因で不満を抑える
2. 動機づけ要因で刺激を与える
3. 従業員の欲求段階を観察する
2理論の統合社員が現在どの欲求段階にいるか見極めて施策を選ぶ

ハーズバーグの理論とマズローの欲求5段階説が人事の基本原則です。本原則に基づいて人事施策を実施する必要があります。

以下、ハーズバーグの動機づけ・衛生理論マズローの欲求5段階説をもとにした「中小企業の人事施策」の考え方です。


■ 1. 人事の基本原則は「人のやる気の正体を知る」こと

中小企業の人事施策を考えるうえで大事なのは、「従業員がなぜやる気になるのか?」を正しく理解することです。ここで役立つのが、2つの有名な心理学理論です:

  • ハーズバーグの動機づけ・衛生理論
  • マズローの欲求5段階説

■ 2. ハーズバーグの「動機づけ・衛生理論」とは?

この理論は、やる気の源には2種類あると教えてくれます。

衛生要因(やる気は出ないが、無いと不満)動機づけ要因(やる気を引き出す)
給料、労働条件、人間関係、会社の制度など達成感、やりがい、成長の機会、責任、承認など

たとえ話:
「トイレがきれいでも“また来たい”とは思わないが、汚いと“二度と来ない”。つまり、トイレ掃除(=衛生要因)は重要。でも感動は別のところ(=動機づけ要因)にある」

→ だから経営者は、“不満を減らす施策”と“やる気を引き出す施策”を分けて考えることが大切!


■ 3. マズローの「欲求5段階説」とは?

人の欲求は5段階に分かれていて、下の段階が満たされると、次の段階を求め始めます。

  1. 生理的欲求(食べたい・寝たい)→ 給料・休憩
  2. 安全の欲求(安心して働きたい)→ 雇用の安定・就業規則
  3. 社会的欲求(仲間がほしい)→ チーム制・飲み会・コミュニケーション
  4. 承認欲求(認められたい)→ 表彰制度・ありがとうカード
  5. 自己実現欲求(成長したい)→ キャリアアップ・スキル研修

たとえ話:
「ラーメン屋で“お腹がすいている客”に『替え玉無料』を出すのは大当たり。でも“ラーメン評論家”には“こだわりのスープの説明”の方が響く。」

→ 従業員の“今どの欲求にいるか”を見極めて、刺さる施策を出すことがポイント!


■ 4. 実際にやるべき中小企業の人事施策(例)

分類人事施策対応する理論・要因
衛生給与テーブルの明確化ハーズバーグ(衛生)・マズロー(生理的欲求)
衛生週1回の上司との1on1面談ハーズバーグ(衛生)
動機成果に応じた「社長賞」「月間MVP」ハーズバーグ(動機)・マズロー(承認)
動機職場内での“ありがとう”カード制度ハーズバーグ(動機)・マズロー(社会的)
動機希望者向けのスキルアップ研修ハーズバーグ(動機)・マズロー(自己実現)
動機自由参加のプロジェクト制度ハーズバーグ(動機)・マズロー(自己実現)

■ 5. まとめ:社長が実行すべき“人事3つの鉄則”

鉄則内容理由
鉄則①不満をなくす“土台づくり”衛生要因を整備せよ(例:給与・人間関係)
鉄則②やる気を引き出す“刺激づくり”動機づけ要因を強化せよ(例:承認・成長)
鉄則③従業員の“今の欲求レベル”を観察するマズローに従い、段階に応じた対応を

■ ポイント表(社長の机に貼っておきたい!)

観点内容
衛生要因やる気は出ないが、不満が出る給料、人間関係、制度
動機づけ要因やる気が生まれる要因承認、やりがい、成長
欲求5段階段階を満たす順に対応生理→安全→社会→承認→自己実現
施策の例ありがとうカード、表彰、研修など短期と中長期をセットで考える