働く方の満足度アップのためのベースとなる制度です。
🔹 ポイント
目標は具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限ありを考慮し設定する。
自己評価と上司評価の両方を記載し、コメント欄でフィードバックを行う。
定性評価(チーム貢献など)と定量評価(売上や資格取得)をバランスよく含める。
この評価シートは、「社員の成長」と「会社の発展」を同時に叶えるためのツールです。ゴールを決めて、振り返って、ほめる・改善する——たったこれだけで、職場の空気がガラリと変わります。
【評価シート】
以下のように、5つの評価項目に分かれています。
評価項目 | 説明 |
---|---|
業績目標 | 売上・利益など数字で測れる成果。 |
業務改善 | 日々の業務をもっと効率的に、もっと賢くする工夫。 |
スキル向上 | 資格取得、勉強、実務力の向上など。 |
チーム貢献 | 周囲との協力、職場の雰囲気づくりなど。 |
総合評価 | 全体を通じてのまとめ評価。 |
【記入例:パン屋「こむぎ工房」の製造スタッフAさん】
評価項目 | 目標 | 達成基準 | 達成度(自己) | 達成度(上司) | コメント |
---|---|---|---|---|---|
業績目標 | 月のパン製造数を前年比10%アップ | 月1,100個以上 | ◎ | ○ | 残業せず達成、素晴らしい! |
業務改善 | 焼き工程を短縮しロス削減 | ロス率5%以下 | ○ | ○ | 工夫が見られた。来期も継続。 |
スキル向上 | 発酵管理の研修受講 | 修了証取得 | ◎ | ◎ | 現場で活かされている。 |
チーム貢献 | 新人指導サポート | 3名以上の指導 | ◎ | ○ | 指導力に定評あり。 |
総合評価 | – | 4項目中3つ以上○以上 | ◎ | ○ | 全体に安定感あり。来期も期待 |
【導入のポイント】
- 目標は数字と行動で書く(例:「売上◯円」「〜を完了する」)
→「気合で頑張る!」は評価できません。 - 「自己評価」と「上司評価」を並べて書く
→ギャップがあるときこそ対話のチャンス。「どうすれば◎になれる?」を話し合う時間が大事です。 - コメント欄でほめる!認める!励ます!
→評価されることで、社員はグンと伸びます。
【中小企業あるある失敗例と改善】
👎 社長:「全部◎にしとけばええやろ」
👉 評価の意味がなくなります。あえて「○」や「△」をつけて、会話を生むきっかけに!
👎 社員:「また紙かよ、書いても意味ないし」
👉 書くだけで終わらせず、「1on1面談」や「ランチミーティング」で話す場を設けましょう。
【まとめ:評価シート活用のポイント】
項目 | ポイント |
---|---|
目的 | 社員の成長と会社の成長を同時に実現するため |
書き方 | 数値+行動ベースで具体的に |
活用法 | 面談・振り返り・目標設定に |
コツ | 褒める→改善→任せるのサイクルを回す |
成果 | やる気・定着率・業績アップに貢献! |