以下は、和菓子店の中小企業省力化投資補助金（一般型）の申請書類例です。
1. 事業者情報
- 事業者名：株式会社〇〇和菓子店
- 代表者名：山田 太郎
- 所在地：福岡県春日市〇〇町1-2-3
- 業種：和菓子製造販売業
- 創業：2015年4月
- 従業員数：正社員4名、パート6名（計10名）
- 直近売上高：1億500万円（2023年度）
2. 事業の概要と目的
当社は福岡県産の厳選素材を活かした低糖質和菓子を製造販売しており、健康志向の高い顧客層から高い支持を得ています。しかし、製造工程の多くが手作業であり、人手不足と作業負担の増加が深刻な課題です。特に包装作業に時間がかかり、効率化が急務となっています。
本補助事業では、自動包装機を導入し、省力化を図ることで作業時間を削減し、品質の均一化と従業員の負担軽減を実現します。これにより生産性向上と賃上げにつなげ、持続的な事業成長を目指します。
3. 導入設備の詳細
- 設備名：自動包装機（型式：〇〇パックシステム）
- 導入台数：1台
- 導入時期：2025年6月〜7月
- 導入先：包装機器メーカー△△株式会社
- 導入価格：1,200万円（税込）
- 補助申請額：600万円（補助率1/2）
4. 省力化効果と数値目標
| 項目 | 現状 | 導入後目標 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 包装作業時間 | 1日あたり6時間（従業員3名が手作業） | 1日あたり3時間（自動化により半減） | 作業時間50％削減 |
| 生産能力 | 1日あたり1,000個 | 1日あたり1,800個 | 生産能力80％増加 |
| 不良品率 | 約3％ | 1％以下 | 品質均一化による不良削減 |
| 従業員負担 | 高い（手作業による疲労増） | 低減（自動化により負担軽減） | 労働環境改善 |
| 賃上げ予定 | なし | 年間平均3％の賃上げ予定 | 従業員満足度向上 |
5. 事業の具体的な進め方
| 期間 | 内容 | 担当・委託先 |
|---|---|---|
| 2025年4月 | 導入設備の最終選定、契約締結 | 自社、包装機器メーカー |
| 2025年5月 | 設備設置準備、現場レイアウト調整 | 自社 |
| 2025年6月 | 自動包装機導入・設置 | 包装機器メーカー |
| 2025年7月 | 操作研修・試運転開始 | 自社、メーカー技術者 |
| 2025年8月 | 本格稼働開始、効果測定 | 自社 |
6. 補助事業の効果予測
- 生産性向上により、年間生産量は約18万個（現状12万個）に増加し、売上高は約15％増の1億1,500万円を見込む。
- 従業員の作業負担軽減により、離職率低下とモチベーション向上を期待。
- 賃上げ実施により、従業員満足度が向上し、長期的な人材確保に寄与。
- 品質均一化で顧客満足度が向上し、リピーター増加を見込む。
7. 財務計画（3年間）
| 年度 | 売上高（万円） | 経費（万円） | 営業利益（万円） | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年度（現状） | 10,500 | 9,800 | 700 | 導入前 |
| 2025年度 | 11,200 | 10,300 | 900 | 設備導入年度 |
| 2026年度 | 11,800 | 10,400 | 1,200 | 効率化効果浸透 |
| 2027年度 | 12,000 | 10,500 | 1,500 | 安定成長 |
8. 添付書類一覧
- 役員名簿（指定様式）
- 株主・出資者名簿（指定様式）
- 事業実施場所リスト（指定様式）
- 金融機関確認書（指定様式）
- 労働者名簿（指定様式）
- 導入予定設備の見積書
- 直近3期分の決算書類（貸借対照表・損益計算書）
- 事業計画書（本書）
9. まとめ
本補助事業は、当社の製造工程における手作業の省力化を目的に、自動包装機を導入するものです。これにより生産性の大幅向上と品質の均一化を実現し、従業員の負担軽減と賃上げを通じて人材確保・定着を促進します。具体的な数値目標と実現可能なスケジュールを示し、持続的な成長と地域経済への貢献を目指します。