ものづくり補助金(第21次公募)結果

採択結果です。


【要約】第21次公募 採択結果のポイント

今回の公募は、「米国の追加関税措置」への対応が色濃く反映された内容となりました。

項目全体数値備考
申請数1,872者製品・サービス高付加価値化枠が中心
採択数638者採択率:約34.1%
特筆事項199者採択者の約3割が「関税対策の加点」を受けた事業者

採択率は約3割と、決して「出せば通る」補助金ではありません。しかし、世界情勢(関税問題など)に応じた国の政策意図を汲み取った事業計画には、明確な優先枠(加点)が設けられています。


1. 「ものづくり補助金」とは?(ガイドブックより)

「ものづくり」という名前ですが、製造業だけのものではありません。

「革新的なサービスの開発」や「生産プロセスの改善」を行うための、設備投資を支援する補助金です。

支援の対象となる3つの柱

  • 新製品の開発: 今までにない機能や価値を持つ商品の試作・開発
  • 新サービスの開発: 他社が提供していない新しいサービス形態の導入
  • 生産・提供工程の改善: AIやロボット、最新システムによる劇的な効率化

2. 具体的事例

「うちのような小さな会社で何ができるのか?」という疑問に対し、以下の2つのパターンでイメージしてください。

① 【製造業】最新設備で「短納期・多品種」を実現

  • 現状: 古い加工機で職人が手作業。ミスも多く、納期が遅れがち。
  • 投資: 最新の5軸制御加工機と設計ソフトウェアを導入。
  • 結果: 複雑な形状の部品が自動で削り出せるようになり、納期を半分に短縮。これまで断っていた高単価な航空宇宙関連の仕事が受注可能に。

② 【サービス業】デジタル化で「顧客体験」を一新

  • 現状: 飲食店向けの卸売業。注文は電話とFAXで、ミスや聞き取り漏れが頻発。
  • 投資: 顧客がスマホから直接在庫を確認・発注できる専用システムを開発。
  • 結果: 事務作業が80%削減。削減された時間で「売れるメニューの提案」という高付加価値なコンサルティング営業にシフトし、売上が向上。

3. 採択のための「3つの条件」

ガイドブックの内容からは、審査員が見ているのは以下の3点に集約されます。

  1. 「革新性」があるか?(地域初、業界初)
    • 単なる設備の買い替え(リプレイス)はNGです。「その地域や業界で、自社にしかできない強み」が作れるかどうかが問われます。
  2. 「収益性」が見込めるか?(3〜5年の計画)
    • 投資した結果、3〜5年で「付加価値額(営業利益+人件費+減価償却費)」が年率3%以上伸びる根拠が必要です。
  3. 「政策の追い風」に乗っているか?
    • 今回の「関税対策」のように、国が今守りたい、伸ばしたいと考えている分野(DX、GX、海外展開など)に合致していると、採択の確率は大幅に上がります。

今後のアクション:経営者が検討すべきこと

もし次回の公募を検討されるのであれば、まずは「今、現場にある『もったいない(ロス)』や『できない(機会損失)』」を書き出してみてください。

  • 「あの機械があれば、あの仕事が受けられるのに」
  • 「この作業が自動化できれば、もっと付加価値の高い仕事に人を割けるのに」

その悩みを解決する投資こそが、この補助金の出発点です。ポータルサイトの「はじめてのガイド」を確認し、実現可能な構想を描くことから始めてください。https://portal.monodukuri-hojo.jp/